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Trendelenburg徴候とDuchenne徴候の区別はしっかりつけよう!

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どうも!新年迎えて初の投稿になります!

だいぶ遅くなってしまいました💦しっかりと計画的に書かないといけませんね。反省してます!

 

今回は臨床や国家試験にも出てくるTrendelenburg徴候とDuchenne徴候についてまとめていきます!

どちらかを覚えていればわかるのですが、「あれ?どっちがどっちだっけ?」と区別がつかなくなってしまうことがあります。(…僕だけでしょうか?笑)

僕自身にとっての復習として、また、勉強している方にとって参考になればと思います!

 

まずはTrendelenburg徴候から!

あ、読み方は「トレンデレンブルグ」ですよ!

 

特徴:荷重側骨盤の挙上

要因:股関節外転可動域制限

   足圧中心の外方化

影響:股関節内転位荷重

  →寛骨臼の荷重面積が減少

  →大腿骨頭の外方への剪断力が生じやすい

 

臨床で見られるのは荷重側、歩行でいう立脚側の「骨盤の挙上」です!

国家試験や学校の勉強では「中殿筋の筋力低下」として覚えることが多いです。

 

しかし、それだけが原因ではありません。

上記にあるように、股関節外転可動域制限があると股関節はより内転し、骨盤を正中位に保持して歩くのは困難になります。

 

さらに、関節の構造上股関節を内転させると寛骨臼の荷重面積が減少します。

大腿骨頭と寛骨臼が十分に接触しないため、関節の不安定性が起こります。また、それにより筋発揮も困難になるため、より不安定性は増すことになります。

 

後述するDuchenne徴候よりもTrendelenburg徴候は関節不安定性を招きやすいと言われています。

 

 

続いて、Duchenne徴候です!

読み方は「デュシェンヌ」です!

 

特徴:荷重側骨盤の下制

要因:股関節内転可動域制限

   足圧中心の内方化

影響:股関節中間位 or 外転位荷重

  →寛骨臼の荷重面積は比較的維持されやすい

 

Duchenne徴候では、荷重側、立脚測の骨盤が下がります!

骨盤が「上がるか、下がるか」の違いをしっかり覚えておくことが大切です!

どちらかを覚えておけば、影響もその逆なので覚えやすいと思います。

 

先程と同様、関節可動域制限によって起こることもあります!

Duchenne徴候の場合は「股関節内転」の可動域制限です。

股関節を内転させても、寛骨臼の荷重面積はあまり変化は起こりません。

 

 

ここで注意しなければいけないのは、どちらも「骨盤の傾斜」を評価することです!

僕も誤ってしまうことがあるのですが、「体幹の側屈」で判断してしまうことがあります。

実際に骨盤を触って評価をしましょう!

 

 

評価方法として、Trendelenburg testがあります。

 

①片脚立位を取る

②挙上側は90°股関節を屈曲

方法はこれだけです。

 

その際に、体幹が側屈せずに荷重側の骨盤を下制できるか評価します。

この時、上前腸骨棘(ASIS)をランドマークとしましょう!

 

・荷重側の骨盤が挙上

・荷重側への体幹側屈を伴う骨盤下制

 

この2つは陽性となります!

この時に骨盤の回旋もみれると良いでしょう!

 

 

今回はTrendelenburg徴候とDuchenne徴候の違い、また評価方法についても紹介しました!

 

評価をする際は

・視診だけに頼らずしっかり「触診」

・原因を筋力だけに依存しない

よう注意しましょう!

 

基本的なことですが、とても重要です!

適切な評価を行うことでおのずと適切なアプローチが行えると僕は信じてます!

 

今日はこの辺で!

ではでは✋

 

参考文献


 

 

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