予防のススメ

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考えて感じ取れ!リハビリ職の職場の選び方!!

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 どうも、いろんな記事を書く書く言っておきながら、多くの記事を書き溜め中々更新が続いていない者です(-_-;)

 バランス関連だったり動機づけ面接法などなど、色々と滞っておりますが、そんな中全く別のお話をここで切り出していきます。溜めてしまっている記事も早く書き終えなければいけないのですが...

 

 

 先日、母校の就職説明会に上司と参加してまいりました。

 母校は4年制大学で説明会もメインは4年生なのですが、3年生も参加できる形をとっています。4年生は現段階での職場の候補を探したり、気になっているところを見てみたりなど、積極性が見られますが3年生だと実習もまだ行っておらず実習前のOSCEがあったりとまだ就職どころじゃなかったり、実感が無かったりとぽかんとしている人が多かった印象でした。

 ぽかんとしているのも、3年生だけでなく4年生でもそういう人はいました。

 しかし、それは決して悪いことではないと僕の中では思っています。

実際、僕も学生のこの頃は決められておらず、決めて積極的に行動に移している人を見て焦りを感じていました。

 ここで焦ってどこでもいいやと考えずに職場を選んで後悔するパターンも少なくありません。

 また、自分の中ではここが良いと思っていざ入ってみたら思っていたのと違って大変だといったパターンも少なからず耳にしています。

 

 そこで、僕これから職場を探すリハビリ職の学生たちにしっかりやってもらいたい職場の選び方をご紹介しようと思います。

 

目次

 

 知っておくべきこと

 先に注意すべき最も重要なことを伝えます。

 これが抜けていると仕事を始めてからかなり後悔することになります。

 「自分にとって何が優先なのか」 ここをしっかりと自分の中で決めておくことが大切です。

 本当にこれは大事です。これが決まっていない学生が就職説明会の時も多かったです。僕が学生の頃でも周りに多くいた記憶があります。

 

 リハビリ職の人は、どうしても患者さん中心の生活であり、

 「患者さんが良くならないと意味がない」、「患者さんが良くなってこその仕事」という風潮があるからか、プライベートも勉強会に行ったり仕事をこなしてしまったりと、プライベートを犠牲にしてしまうことがよくありがちです。

 最近その風潮は減ってきたような気もしますが、もしあなたが仕事はもちろん大切だけど、プライベートはプライベートとして楽しみたい場合は、そのような風潮の強い職場を選んでしまったら、とてもつらいと思います。

 

 上記では、仕事とプライベートのどちらを優先するかという話をしましたが、他にもパターンがあります。

 例えば、昔からスポーツに興味があったのに

 「選んだ職場が高齢者の多い病院だった」

 「スポーツ疾患を見れると聞いていたが実際入ってみたらそんなに患者数は多くなかった」

 という場合もあるのではないかと思います。

 もし、本気でスポーツ傷害を見たいのであればそこに強い病院やクリニックを選ぶべきです。

 

 しかし、時々こういう声を聴きます。

 「スポーツは難しいから大変だよ?」

 

 僕も学生の頃、学校の先生や実習先の先生からも聞いたことがあります。

 中学生の頃に怪我をしてリハビリを受けた経験があったので理学療法士を志したのでスポーツにも最初は興味があったのですが、これを聞くことも多く、他の疾患に興味を持ち始めたので今では気にしていません。

 

 しかし、もし興味がある分野があるのであれば、その領域に踏み込んでいいと思います。

 これはスポーツに限らず、他の分野でも同じです。

 「はじめは無難に回復期から...」なんていうことも僕の周りでは言われていました。

 「いきなり急性期や老健、訪問は難しいよ、大変だよ」ということも言われていましたね。

 

 「新人だから...」、「勉強が全然できないから...」、「難しそうだから...」

 そんなことは関係ありません。

 やりたいことをやらないことのほうが後悔は大きいです。

 20数年生きてきて、そのような後悔は一度はあるのではないでしょうか?

 

忘れられがちな優先項目

 よく職場選びで挙げられる項目として

  • 規模が大きい
  • 教育体制がしっかりしている
  • 急性期・回復期・維持期とあり、自分の好みの領域がある
  • 自分が見たい疾患が見れる
  • 給料が良い
  • 家から近い
  • 福利厚生がいい

などがあると思います。

 もちろん、これらも非常に大切です。

 

 ですが、他にも忘れられがちな重要な項目があると思います。

 個人的な解釈になりますが

  この2つはかなり重要項目でありながら、就職活動時は軽視されやすい傾向にあると僕は考えています。

 

 人間関係に関しては職場を辞める理由やトラブルの原因の上位になっております。

 一緒に働くスタッフに対して嫌な気持ちを持ったまま働き続けるのはかなり苦痛ですよね。

 

 また、ワークライフバランスも重要です。

 設備や体制など環境が整っているところで働きたいと思う学生は多いと思います。

 もちろん、そういった場所で働けば自分の実力がつきやすいというメリットもあります。そのような場では業務後の勉強会なども積極的に行われていると思います。

 しかし、もしあなたが

「業務後は自分の勉強をしたい」、「仕事以外の時間も大切にして遊ぶ時間も欲しい」と考えていた場合、そのような環境の職場に勤めると苦労することになるかもしれません。

 院内や施設で行われる勉強会などはそこで働くスタッフにとって必要不可欠な内容になっていることももちろんあると思います。なので参加すべきものなのかもしれません。

 しかし、働き方改革が叫ばれている中、ガツガツ勉強会に参加したいと考えない人も増えているような印象もあります。

 僕としては、勉強するしないは個人の自由だと思っています。それで苦労するのは自分自身なので。他のスタッフに迷惑をかけてしまう可能性など他のデメリットはあるかもしれませんが、あくまで僕個人の意見としてとらえていただければと...(腰が低い笑)

 

 なので、勉強会が多くて自分の好きなことができないなんてなりたくないという人は、そういった点もしっかり調べたほうがよいでしょう!

 

職場の調べ方

 では、どのようにして就職先を探せばよいのでしょうか。

 まず思いつくものとして、

  • 病院のホームページ
  • 求人票
  • 実習先

などがあると思います。

 特に実習先などは実際に目で見て感じているものがあるので、得られるものも多いと思います。

 人間関係や院内の環境もよく知れると思います。

 また、理学療法学科に関しては大きい実習が3回あるので、その中で病院や施設ごとにどのような違いがあるのか、自分はどういうところが良かったのかを比較すると、最初に述べた自分の優先順位が見えてくるかもしれません。

 

 上記2つのホームページや求人票は、実習で行かなかったところでも候補となる病院・施設がある場合に見ることがあると思います。

 しかし、注意してほしい点があります!

 ホームページや求人票では人間関係やワークライフバランスを知ることはほぼほぼ不可能だと僕は思っています。

 ホームページに情報を盛りだくさんにしている場所は最近増えてきた印象にあります。

 その中で一日の業務の流れや勉強会について書かれているものも少なくありません。

 しかし、

  • 勉強会自体にどれくらい時間がかかるのか
  • 勉強会の頻度はどれくらいなのか
  • 勉強会の資料作りや発表準備などはどれくらいかけているのか

など、詳細な点を見ていくときりがありません。

 多く勉強会を行っている場所ほど、発表する機会も多くなり、それだけ仕事に時間を取られてしまうことになるのです。

 

 では、どうやって職場の雰囲気を知ればよいのでしょうか?

 

1. 病院見学に行く

 まず、行って感じてみることも一つの手ですね。

 病院・施設側としても、見学してくれた学生は意欲があると思ってくれますし、印象としてはよいと思います。

 また、リハビリの雰囲気も見れますし、どんな人がいるのかも簡単に見ることができます。

 

 「簡単に」に色をつけたのには理由があります。

 病院見学の場合、居ても数時間しかいないため、職場の人全員を見れていない場合やどんな人なのかをしっかりと把握することはできません。

 もし怖い人がいたとしてもその人が休みでいなかったり、本性をあらわにしていないだけかもしれません(笑)

 

 また、勉強会の有無に関しても、そこまで見学させてくれる施設はそうそうないでしょう。

 なので、病院見学は入職意欲があること、どんな人がいるのかを簡単に把握するためのものだと思っていただければいいのかなと思います。

 

※病院見学に行ったらお礼状を書きましょう。

 スタッフの方々は仕事を調整して相手をしてくれています。見学時の態度はもちろん、粗相のないよう注意してください。

 

2. 実習地として行った友達に聞く

 これがわりと有力です。

 自分が行きたいと思っている病院や施設に、実習地として行った友達にどんな雰囲気だったかを聞けば、実際に見た感想を聞くことができます。

 しかし、ここでも少し注意が必要です。

 

 それは、その人のバイアスがかかっている可能性があることです。

 

 例えば、あなたは定時に帰って仕事とプライベートは分けたい人としましょう。そして実習地に行った人は仕事に積極的に取り組みたい人としましょう。

 そんな中、「あそこはどうだった?」という質問をし「すごくよかったよ」という回答をされてそれを鵜呑みにすると、想像と違う結果になってしまうのはわかりますよね。

 

そのため、

  • どんな人がいるのか
  • どれくらいの患者数を見ているのか
  • 勉強会の頻度はどれくらいなのか
  • みんな忙しそうか

などなど、色々聞いてみましょう。

 細かく、自分の優先順位に近い内容を質問すると相手も答えやすいです。

 

3. 就職している先輩に聞く

 それから、既に自分が行きたいと思っている施設に知っている先輩が働いている場合は、その人から聞いてみるのもいいのかもしれません。

 実際に働いてみてわかったのですが、学生からの視点と、働き始めてからの視点では色々と見えてくるものが異なります。

 その中で、働いていてどうなのか、生の声を聴くことができるのは今後働き始めた時を考えるととても有力だと思います。

 もし知っている先輩がいなければ、友人経由でどんなところか紹介してもらうのも一つの方法ですね!

 

 ネットでなんでも解決しようとするのではなく、実際に人と接してみることも大切です!

 なんせ、対人の職種なのですから!

 

 ちなみにですが、僕はこれを全て実施して今の職場を選びました!

 全く後悔していないというわけではありませんが、苦労なく生活を送れています。

 

 新社会人にとって一番最初の職場はとても大事なものだと思っています。嫌な思いをせずにステップアップを重ね、自己研鑽し続けられるかは、最初が肝心です!

 ぜひ今回紹介した内容を参考にしていただければと思います。

 

 ではでは✋