2025年問題について Part2
前回に引き続き、2025年問題についてまとめようと思います。
前回はこちら↓
目次
社会保障
前回のタイトルで、「怖い!?」と書きましたが、内容的にあまり恐怖を感じなかった人が多いと思います。
怖いと思う内容がなかったですからね(笑)
しかし、社会保障を考えると少し恐怖を感じるかもしれません。
2025年には介護・医療費などの社会保障費の急増が懸念されています。
2025年問題で一番問題なのはこの社会保障費だと思います。
特徴
自分の勉強も含めて、日本の社会保障制度の特徴から!
- すべての国民の年金、医療、介護をカバー(国民皆保険、皆年金体制)
- 社会保険方式に公費も投入し、「保険料」と「税」の組み合わせによる財政運営
- 「サラリーマングループ」と「自営業者等グループ」の2本立て
- 国・都道府県・市町村が責任・役割を分担・連携
負担増大
高齢になると疾病リスクは上がります。
そうなると、医療費も増えることは簡単に予想できますね。
また、自宅での生活も難しくなると介護を要することにもなりかねません。
そうなると、医療費や介護費の負担が大きくなることが予想されます。
要介護者の増加
したがって、社会保障に必要な金額が膨張していきます。
古いデータですが、こちらをご参照ください。
- 2000年:167,666(億円)
- 2005年:203,808
- 2010年:272,686
- 2016年:319,738
これは4年間の社会保障費ですが、年々上がっているのがわかりますね。
さらに、一般会計における歳出・歳入の状況として
歳出が歳入を上回る状況が継続しています。
これはつまり、国が抱える借金、つまり国債が増え続けている状態です。
平成12年度から平成28年度にかけて、社会保障関係費はずば抜けて上昇しており、平成12年度から190%上昇しています。
これが続くと
- 保険料のさらなる引き上げ
- 積立金の取り崩し・枯渇
- 将来の年金給付の水準の引き下げ
につながるおそれがあります。
若い世代は今後が不安になってきますね。
次回は2040年問題も含めて、対策等を伝えられればと思います。
参考文献
1)日本の社会保障制度の特徴
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/01.pdf
2)医療と介護を取り巻く現状と課題等
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000167844.pdf
3)社会保障の安定化
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/nenkin01.pdf