予防のススメ

健康や疾病予防に関する情報や、趣味の読書で得た知識などをまとめています。

又吉直樹さんに救われた日

 久々の投稿ですが、今回は読書感想文。

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 とあるイベントでダンサーとしての出演が決まった。そのイベントは初めて行われるものであり、主催者がバンドやダンサーなどの演者をSNSで募集していた。元々大学のサークルで細々と2年間だけやっていたのもあり、「久々に踊ってみたいな~」と思い、応募してしまったのが地獄の始まりだった。

 

 大学でダンスサークルに入っていたが、僕が所属していた学部では長くて3年間行うことができた。しかし、大学2年から始まったダンスの振り付けを考えることに非常に難渋した。振り付けが考えられなかったことにストレスが溜まりに溜まって、ダンスを披露する学園際での振り付けが決まるまでの日々をイライラしながら過ごしていた。自分がしたい振り付けもあったが、カウントや曲の速さなどから中々思うように組み合わせができず、結局テキトーに考えた振り付けで踊ることになった。振り付けが決まってからも、これで踊るのか...と納得がいかないまま練習を続けていた。そんな中、大学2年の学園祭でのダンス終了後、先輩から部長を任された。ただでさえ振り付けを考えるだけでストレスだったのに、部員をまとめたり学園祭実行委員の人たちとの話し合いなどがあって忙しい部長という立場など、やる前からストレスで頭がおかしくなってしまいそうな予感がした。同級生の部員からは何度も止められたが、先輩に相談してサークルを辞めることにした。

 それから人前でほとんど自発的には行っていなかった。友達に恋ダンスの振り付けを教えてほしいと頼まれたときに振り付けを覚えたり、職場の忘年会で何かしなければならなくなり、3日間で必死にU.S.Aの振り付けを全て覚えて披露したりしていたくらいだ。誰かの振り付けを覚えるのは、難易度により時間がかかったりするくらいで、得意不得意はあまりなかったが(難しすぎる振り付けはそもそも覚える気がなかったが)、人のダンスをコピーすることは個人的には好きではなかった。

 自分自身の内側に溜まっている感情を表現するための一つの方法としてダンスがあるわけであり、誰かが躍ったものをコピーするのは、表現者としていかがなものかと素人が偉そうに考えてしまうわけで。表現するということは多かれ少なかれ、好きなのだろう。だからこうやってブログもやっているわけだし。しかし、自分のオリジナルのダンスが受けるかどうかはやってみないとわからない、答えがわからないものである。一度しかないその場で、スベッたり受けなかったり、盛り上がらなかったらどうしようと、不安が積もり積もって曲すら決められない状況に至った。イベントに応募した時点で振り付けを考える地獄が始まると予感はしていたが、まだ本番まで時間があったのが気持ちを楽にさせていたのか、あまり深く考えていなかった。

 曲は本番1ヶ月くらい前に決めることはできた。しかし、本番1週間前になっても振り付けは完成には程遠い状態だった。曲が決まってからというもの、考えるときはあったが、中々進まず、本を読んだりスマホゲームで遊んだりと、現実逃避を繰り返していた。現実逃避をすればするほど時間がなくなり、日が経つにつれて僕は追い込まれていった。応募したことを後悔し、2019年最大の失敗とさえ考えるほど、気分は絶望的だった。

 

 そんな中、又吉直樹さんの自伝的エッセイ、「東京百景」にあった、クラブでスベった話を思い出した。詳しく書くと、この本は又吉さん視点での東京の思い出を、その折々の風景に委ねて書かれたものである。その中にある149ページの「五十七 下北沢CLUB Queの爆音と静寂」が、それである。本の装丁も渋くてカッコよさがあり、僕の一押し、お気に入りの本である。

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 又吉さんのクラブでスベった話を読めば、盛り上がらなくても大丈夫だと心の支えになり、多少の自信はつくだろうと、完全に読書の楽しみ方をはき違えているが、そのエッセイを読み返そうと思った。又吉さん、誤った読書の楽しみ方をしてしまい、すいませんorz

  実際読み返して、生きていくうえでの考え方を改めさせられた。

 芸人たちによるDJイベント。僕から見ても又吉さんにDJはあんまり似合わないな~と思ったし、それはご本人も本文で自覚されていた。誰にかは記載されていないが、頼まれて承った結果出演を決めた又吉さん。今回、僕がイベントに出演するのとは少々異なっている。僕は自ら応募し、又吉さんは頼まれて出演することになった。気持ちの軽はずみで応募して後悔している僕であるが、どうして又吉さんは「似合わない」とわかっていながら、了承したのだろうと疑問に思った。その答えが、ここに書かれていたので紹介する。

 情けないことに僕はライブハウスに入ってから酒ばかり呑んでいた。素面ではとてもやれそうになかったからだ。

 そんなに怖いならやらなければいいじゃないかと思うかもしれないが、怖いことをやらなくても良いなら、僕はプールには入らなかったし、ラジオ体操にも行かなかったし、サッカーもやらなかったし、学校にも行かなかったし、人前にも立たなかった。もしかしたら僕は部屋から一歩も出られなかったかもしれない。怖いこと、嫌なことから時々逃げずに、たまにではあるが、試しにやってみたからなんとか生きてこられた。その先に、楽しいという感覚を得たことも一度ならずある。だから、何かから逃げようとしている自分に気付いた時、僕は出来るだけやってみることにしている。

 

 安直な感想であるが、カッコいいと思った。そして、自分の行動を恥じた。

 僕の場合、ずっと前から出演が決まっていて、準備期間もいっぱいあったのに「まだ大丈夫」や、「これから振りが思いつく」と、色々と後回しにしていた。それは、ただ単に逃げていただけだった。振りが思いつかないのではなく、ダンスで失敗したらどうしようという不安からずっと逃げていただけだった。逃げても何も変わらない、むしろ失敗に近づいているとわかっていたのに、止められなかった。そんな自分が情けないと思った。

 過去の記事で色々と強気に言っているところはあるが、本当は弱くて醜い、情けない人間だと心が折れた。しかし、折れたからこそ、失敗してもいいという気持ちにもなれた。それは諦めではなく一種の気持ちの切り替え。上手くやろう、成功させようと思っていては、本来の自分を出し切れない。もちろん、ウケが良いほうが盛り上がるだろうけれど、踊っている自分が盛り上がれなければ、その場は盛り上がらないだろう。なのでまずは自分が盛り上がれる振りを、そのまま考えてみることにして、そこから修正することにした。

 気が付けば、しっかりとダンスのことを考えていた。

 「あれ、しっかりと現実に向き合えてる」

 そう思ったとき、少し気持ちが軽くなり、内側、特に体幹の中心から、熱いものがこみあげてくるような気がした。さっきまで気分が沈んで次の日が来ることに悲愴していたのに、気分が逆転していた。

 

 きっと、現実から目を背け続けていると前に進むことができず、何時まで経ってもその現実が目の前に滞ることになる。むしろ、日が経てば絶つほど、期限があるものはそれが迫ってきて、より自分を追い込むことになる。それがより一層、焦りや不安になり、前を向く気持ちを殺してしまうのだろう。

 

 気持ちが沈んでいるときの解決策は、目を背けている事象を自覚することなのかもしれない。そのことに真剣に向き合えば、おのずと前を向けるようになり、事が進むことで、冷たく硬くなった心も暖かく和らいでいくはずだ。それができない場合は、まずしっかり休むか、人にアドバイスを求めたり、運動などで気分転換をするのも良いかもしれない。人にアドバイスを求めることと被るかもしれないが、僕のように読書で励みをもらうのもいいかもしれない。

 

又吉さんに、読書に救われたとある一日であった。同時に、こうやって勇気を貰えるのも、読書の醍醐味の一つだなと再認識した。

 

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始めていいの?そんな不安を解消!離床基準について!

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 今回も専門的な内容をお送りしようと思いますが、また内容は新しいものになります。

 いい加減溜まってる記事を早く書き上げろよって僕自身も思いますw

 

 さて、今回は急性期での離床に関する内容です!

 急性期では状態の変動が1日単位で起こります。あるいは、もっと短いかもしれません。

 そんな中で、「あれ、この人離床を始めてもいいのかな?」、「昨日は調子よさそうだったけど、今日はなんか変だな。プログラムどうしよう」と、悩むことが僕自身結構あります。

 そこで、自分の勉強も含めて、急性期で勤務しているセラピスト向けの、離床基準を紹介します。

 

目次

 

リハ中止基準

 離床の前に、そもそもリハビリの介入をしていいのかどうかを判断する必要がありますよね!ということでまずはリハビリの中止基準を振り返りましょう!

 学生の頃はアンダーソン・土肥の基準というものがあり、国家試験対策としても、実際に国家試験でもこれをもとにした問題がでております。

 しかし、そのアンダーソン・土肥の基準よりも詳細なリハ中止基準があるので、そちらを紹介しようと思います。調べてみたら2007年の文献に載っていたのでビックリしました。国家試験にもこっちを反映しろよって正直思ってしまいましたね(笑)

 

1. 積極的なリハを実施しない場合

  1. 安静時脈拍40/分以下または120/分以上
  2. 安静時収縮期血圧70mmHg以下または200mmHg以上
  3. 安静時拡張期血圧120mmHg以上
  4. 労作性狭心症の方
  5. 心房細動のある方で著しい徐脈または頻脈がある場合
  6. 心筋梗塞発症直後で循環動態が不良な場合
  7. 著しい不整脈がある場合
  8. 安静時胸痛がある場合
  9. リハ実施前にすでに動悸・息切れ・胸痛のある場合
  10. 座位でめまい・冷や汗・嘔気などがある場合
  11. 安静時体温が38℃以上
  12. 安静時酸素飽和度(SpO2)90%以下

 

2. 途中でリハを中止する場合

  1. 中等度以上の呼吸困難、めまい、嘔気、狭心痛、頭痛、強い疲労感などが出現した場合
  2. 脈拍が140/分を超えた場合
  3. 運動時収縮期血圧が40mmHg以上、または拡張期血圧が20mmHg以上上昇した場合
  4. 頻呼吸(30回/分以上)、息切れが出現した場合
  5. 運動により不整脈が増加した場合
  6. 徐脈が出現した場合
  7. 意識状態の悪化

 

3. いったんリハを中止し、回復を待って再開する場合

  1. 脈拍数が運動前の30%を超えた場合。ただし、2分間の安静で10%以下に戻らない時は以後のリハを中止するか、または極めて軽労作のものに切り替える
  2. 脈拍が120/分を越えた場合
  3. 1分間10回以上の期外収縮が出現した場合
  4. 軽い動悸・息切れが出現した場合

 

4. その他の注意が必要な場合

  1. 血尿の出現
  2. 喀痰量が増加している場合
  3. 体重増加している場合
  4. 倦怠感がある場合
  5. 食欲不振時・空腹時
  6. 下肢の浮腫が増加している場合

 

 基準として設けられているため、ぜひ覚えておきましょう。

 覚えられないな~という人はいつも持ち歩くメモなどに書いておくか、印刷したものを挟んでおきましょう。

 「そんなことするな!しっかり覚えろ!」っていう人もいるかもしれませんが、うろ覚えで誤った判断をしてしまうよりかは、しっかり覚えるまで確認して介入する方が、患者さんにとっても、セラピストにとっても安全です。

 

 覚えられない場合は、なぜ中止になるのか、どうして注意が必要なのか、生理学的な視点から勉強しなおすと見えてくるかもしれませんね。僕もはっきりと「これはこういう理由でダメなんだよ」と言えないので、しっかり勉強してそれもアウトプットできればと思います。

 

離床について(ICU編)

 近年、早期離床がかなりキーワードとなっています。日本離床学会という学会が発足されるほどですからね。

 実際、ICUからの早期離床もさけばれているほどです。しかし、ICUにおける早期離床や早期からの積極的な運動の禁忌について、統一された基準は現段階ではないそうです。

 

 ということで、まずICUでの離床について紹介します。

 ICUでは、

  • 意識障害
  • 急性呼吸不全または慢性呼吸不全の急性増悪
  • 急性心不全
  • 急性薬物中毒
  • ショック
  • 重篤代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病など)
  • 広範囲熱傷
  • 大手術後
  • 救急蘇生後
  • その他の外傷
  • 破傷風などで重篤な状態に対して集中的な全身管理を要するもの

など、広範囲かつ重篤な方がいます。

 このような場合、安静のうえ、各種臓器機能の改善と全身管理が最優先されます。

 

 離床が広まっておりますが、ここで「安静」に対する潜在効果も紹介しておこうと思います。

  1. 回復と回復のために利用する代謝資源の節約
  2. 筋酸素消費量の軽減:より多くの酸素を必要とする損傷組織や臓器への酸素運搬
  3. 換気需要の軽減:人工呼吸器関連肺損傷のリスク減少
  4. 高いFIO2の必要性の減少:酸素毒性の減少
  5. 中枢神経系への血流の改善
  6. 転倒リスクの軽減
  7. 心臓へのストレス減少:虚血や不整脈の予防
  8. 損傷している身体の部分への痛みと追加の損傷の回避

 離床を優先してしまわず、目の前の患者さんにとって今何が必要なのかをしっかりと考え、多職種と連携をとることで安静か、離床を進めるかを明確にする必要がありますね。

 

 では、早期離床を進めていいかどうかはどう判断するのでしょう?

 

 ICUで早期離床や早期からの積極的な運動を原則行うべきでないと思われる場合

 一応、判断の参考となるものがあります。このように表現している理由として、ICUでの早期離床や早期からの積極的な運動の禁忌について、統一された基準が現段階ではないのです。また、ICUでは基礎疾患の病状が急激に変化する場合もあり、集中治療自体も刻々と変化するため、早期離床や早期からの積極的な運動の実施は伸張に判断する必要があります。

 そのため、「思われる」という書き方なのです。現段階で考えらえる「早期離床、早期からの積極的な運動を行うべきでない」場合を紹介します!

 

  1. 担当医の許可がない場合
  2. 過度に興奮して必要な安静や従命行為が得られない場合(RASS≧2)
  3. 運動に強力の得られない重篤な覚醒障害(RASS≦-3)
  4. 不安定な循環動態で、IABPなどの補助循環を必要とする場合
  5. 強心昇圧薬を大量に投与しても、血圧が低すぎる場合
  6. 体位を変えただけで血圧が大きく変動する場合
  7. 切迫破裂の危険性がある未治療の動脈瘤がある場合
  8. コントロール不良の疼痛がある場合
  9. コントロール不良の頭蓋内圧亢進(≧20mmHg)がある場合
  10. 頭部損傷や頸部損傷の不安定期
  11. 固定の悪い骨折がある場合
  12. 活動性出血がある場合
  13. カテーテルや点滴ラインの固定が不十分な場合や十分な長さが確保できない場合で、早期離床や早期からの積極的な運動により事故抜去が生じる可能性が高い場合
  14. 離床に際し、安全性を確保するためのスタッフが揃わないとき
  15. 本人または家族の同意が得られない場合

 

 数が多いですね(-_-;)

 覚えられれば覚えたほうがいいですが、絶対に無理だという方は次へ進んでみましょう!(見終わって続きが気になる人も次へ進みましょう)

早期離床や早期からの積極的な運動の開始基準

 こちらは基準としてまとめられています。先行論文を参考に、日本の現状を加味されたものになっております!

 

  1. 意識:-2≦RASS≦1;30分以内に鎮静が必要であった不穏はない
  2. 疼痛:NRS・VAS≦3, BPS≦5, CPOT≦2
  3. 呼吸:呼吸数<35/minが一定時間持続, SaO2≧90%が一定時間持続, FIO2<0.6
  4. 人工呼吸器:呼気終末陽圧(PEEP):<10cmH20
  5. 循環:心拍数 50/min≦HR≦120/minが一定時間持続, 新たな重症不整脈の出現がない, 平均血圧(MAP)≧65mmHgが一定時間持続, ドパミンノルアドレナリンの投与量が24時間以内に増量がない
  6. その他
  • ショックに対する治療が施され、病態が安定している
  • SATならびにSBTが行われている
  • 出血傾向がない
  • 動くときに危険となるラインがない
  • 頭蓋内圧(intracranial pressure, ICP)<20cmH2O
  • 患者または患者家族の同意がある

 

 こちらの方が数は少ないので覚えるならこちらですかね!

 

治療の安全基準

 さらに、理学療法中に注意すべき点がこちら!

絶対禁忌(レベルⅠ)

心拍

  • 最新の心筋虚血
  • HR<40/min と >130/min

血圧

  • MAP<60mmHgと>110mmHg

SaO2

  • 90%以下

換気指標

  • FIO2:0.6以上
  • PEEP:10cmH2O以上

呼吸数

  • 40/min

意識レベル

  • RASS:-4, -5, 3, 4

強心薬

体温

  • ≧38.5℃
  • ≦36℃

 

相対禁忌(レベル3か4)

臨床的視点

  • 意識レベルの低下
  • 発汗
  • 異常な顔色
  • 痛み
  • 疲労

不安定な骨折

動くときに危険となるラインがある

神経学的に不安定:ICP≧20cmH2O

 

 

 

 基準を遵守して実施した場合でも、安静を必要とする呼吸循環動態の急激な変動が生じる可能性が0~16%程度認められているのです。

 そのため、上記の開始基準に該当していたとしても、理学療法実施中の呼吸回数、酸素飽和度、心拍数および血圧などは常に観察しておきましょう!

 

ICUでの早期離床と早期からの積極的な運動の中止基準

 リハビリの中止基準があって、ICUでの中止基準がないなんてことはもちろんありませんよ!(こんなに長くなると思わなかった僕...ちょっと後悔してる(笑))

 

 さて、中止基準ですがかなりの量がありました。

 それは、ICUで使用されるデバイスの量が多く、そのデバイスに応じた問題や安全項目があるためです!

 ここでは紹介しきれないのと、僕の疲れもピークに近づいているため、簡単に書けそうなものだけこちらで紹介します。すいませんorz。

 参考文献は下部に載せてありますので、気になる方はご参照ください!

 

早期リハビリテーション実施中の中止基準(Adler 2012)

1)呼吸状態(指標)

呼吸数<5/min, >40/min

SpO2<88~90%, 4%の低下

人工呼吸器の場合

FIO2≧60%, PEEP≧10cmH2O, 人工換気の不同調, assist controlに設定が変更, 気道管理が不十分

 

2)循環動態(指標)

HR≧予測最大HRの70%, <40/min, >130/min, 安静時の心拍数の20%低下

新しい不整脈の出現

不整脈の新規投与

新規の心筋虚血

収縮期血圧>180mmHg

起立性低血圧(収縮期拡張期血圧の20%低下)

MAP<65mmHg, >100mmHg

 

3)意識自覚症状(指標)

鎮静レベルがRASS≦-3

鎮静薬の増量、新規投与でRASS>2

労作時の呼吸困難感

患者の拒否

 

端座位の制限基準

 McWilliamsらによる、端坐位の制限基準というものもありましたので、紹介します。

 端座位は最初に行われる抗重力姿勢であり、基本動作としても重要な姿勢になります。保持できるよう介入をすすめたいところですが、基準をしっかりと見定めて介入しましょう!

 

排除基準

  • 血行動態の安定(MAP>60mmHg)のための血管作用薬の著明な使用(ノルアドレナリン>0.2μg/kg/min)
  • 人工呼吸器のFIO2:>0.8もしくはPEEP>12cmH2O, 急性の呼吸状態の悪化
  • 筋弛緩薬の使用
  • CVAやSAHなどの急性神経学的のイベント
  • 運動に禁忌事項になる脊柱の不安定や四肢の骨折
  • 活動性の出血

 

端座位への制限

  • 血行動態の安定(MAP>60mmHg)のための血管作用薬の少量の使用(ノルアドレナリン0.1~0.2μg/kg/min)
  • 人工呼吸器のFIO2:>0.6もしくはPEEP>10cmH2O
  • 気管チューブの弱い耐久性
  • 開腹もしくは離開のリスクが高い
  • 血液透析用の大腿部のライン

 

 

 これでICUは以上ですね!

 ICUICUで記事を投稿すればよかったな...

 

離床について(離床学会編)

 今回ここを一番推したかったのになんかもうお腹いっぱい感半端ないですよね(笑) 僕ももういいよって感じです(笑)

 だけど、頑張って紹介しますよ!

 日本離床学会という学会を皆さんはご存知ですか?離床に関する内容を専門にした学会なんですけど(そのまんまやないかい)、この学会で離床マニュアルという教科書が作られているんですが、新人さんや幅広い範囲をまずは知っておきたいという方にオススメなので紹介したいんです!

 

 幅広く扱っているので、この部分をもっと深めたいと思ったら、専門の教科書を買って勉強する必要があります。

 

 今回は、この中にある離床基準を紹介します!

 これまで見てきた中止基準と被るところもありますが、参考までに。

 

離床の開始基準

離床を行わない方がよい場合

  • 安静時の心拍数が50回/分以下 または 120回/分以上
  • 安静時の収縮期血圧が80mmHg以下(心原性ショックの状態)
  • 安静時の収縮期血圧が200mmHg以上 または 拡張期血圧120mmHg以上
  • 安静時より危険な不整脈が出現している(Lown分類4B以上の心室性期外収縮、ショートラン、RonT、モビッツⅡ型ブロック、完全房室ブロック)
  • 安静時より異常呼吸が見られる(異常呼吸パターンを伴う10回/分以下の徐呼吸 40回/分以上の頻呼吸)
  • P/F比(PaO2/FIO2)が200以下の重症呼吸不全
  • 安静時の疼痛・倦怠感がVAS 7 以上
  • 38度以上の発熱
  • 神経症状の増悪が見られる
  • 意識障害の進行が見られる

 

離床の中止基準

離床を中断し、再評価したほうが良い場合

  • 脈拍が140回/分を超えたとき(瞬間的に越えた場合は除く)
  • 収縮期血圧に30±10mmHg以上の変動がみられたとき
  • 危険な不整脈が出現したとき(Lown分類4B以上の心室性期外収縮、ショートラン、RonT、モビッツⅡ型ブロック、完全房室ブロック)
  • SpO2が90%以下になったとき(瞬間的に低下した場合は除く)
  • 息切れ・倦怠感が修正ボルグスケールで7以上になったとき
  • 体動で疼痛がVAS 7 以上に増強したとき

 これらも参考にしながら、離床を進めていきましょう!

 

 

 いかがでしょうか。

 かなりボリューミーな内容になっているかと思います。

 情報量が多すぎてどれを参考にすべきか悩んでしまうかもしれませんが、経験則だけでなく、これらの基準も参考にしながら臨床を進めていきましょう!

 

参考文献

1)前田真治:リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン.第44回日本リハビリテーション医学会,2007,44;384-390.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/44/7/44_7_384/_pdf

2)日本集中治療医学会早期リハビリテーション検討委員会:集中治療における早期リハビリテーション~根拠に基づくエキスパートコンセンサス~.日集中医誌,2017,24:255-303.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/24/2/24_24_255/_pdf/-char/ja

3)日本離床学会:寝たきりゼロへ進化中 実践!離床完全マニュアル2

 

行動を起こせ!可能性を追求しろ!~Medical Artで感じたこと~

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 先日、茨城県の土浦にて株式会社Total Body Makeさん主催の「Medical Art~生きていくをアートする~」というイベントに参加しました!

 

 一応医療系のイベントです(多分...)

 名前、かっこいいですよね~✨

 それに副題!

 これにもグッと惹かれました!

 

 医療系のセミナーって知識・技術の学びの場であったりとか、コミュニケーションをとるっていうものが多いんです。

 けれど、今回のはちょっと変わった内容でした。

 発表者はセラピストがほとんどだったのですが、どれも共通しているのは「対象者の幸福」を最大の目的としていたことです!

 

 この業界にいると

「可動域が~」、「筋力が~」、「ADL上げていかないと~」

っていう内容になりがちで。

 エビデンスが重要視されているため、当然話す内容もロジカルに偏りがちなんですよね。

 

 けれど、対象者である患者さんや利用者さんってロジカルな内容ばかりを求めているわけではないんですよね。

 理屈ではないけれど、こうだといいな。こうあってほしいな。

 というもの。

 音楽や絵画、陶芸などの芸術作品、まさにアートを見たときの感想ってこうですよね。

 「なんかいいな」

 

 リハビリテーションでも全くこれがないとは言い切れないんですよね。

 当然、証拠に基づいた介入をして機能面を向上させて身体的不自由を改善するという、一つの使命を背負っているわけですから、ロジカルは絶対的に必要です。

 

 しかし、注意しなければいけないのは、我々の対象は「機能面」ではなく「人」であるということです。

 ヒトである以上、何かしらに感動し、何かしら希望を持っています。

 そんな中で、ロジカルな部分ばかりを話していては(そんな人はいないと思いますけど)、楽しくないですよね?

 お互いが楽しくなるためには、技術は当然必要ですが、セラピスト側の人格というか、人間性の部分も非常に重要になってくると思うわけです。

 

 ロジカルと対をなす、エモーショナルな部分をもっとこちら側も挙げて、対象者の感情を引き出すことで、幸福になる場合もあるんです。

 今回のイベントはまさにそのエモーショナルな部分をより一層重要視させられたものでした。

 

 

 そうはいっても、リハビリをしていく中でエモーショナルな部分ってどこにあるの?って思いますよね。

 では、具体的にどこにエモーショナルが含まれているのか?

 それは、対象者の「希望:Hope」にあります。

 

 病院で勤務していると「まずは介助量を減らそう」、「日常生活を問題なく過ごせるようにしよう」と早期退院重視に考えがちです。

 けれども、対象者にとってはそれがすべてではありません。

 皆さんも、仕事が終わったら好きなことをすると思います。

 趣味があればそれをするだろうし、何気なくやっていることが実は好きなことだったりするわけです。

 それが、「生きがい」だったりするわけです。

 

 けど、もしその生きがいが、損なわれてしまったら?

 幸福を感じる機会は少なくなってしまいます。

 それに、超高齢化社会である昨今、対象者は高齢者が多いです。

 機能面が落ちていくなか、幸福を感じる機会もじょじょに少なくなりやすいです。

 

 そこに介入できるのが、我々セラピストの強みだと思います。

 まずは対象者のHopeをしっかりと聴取することが、その人にとっての幸福につながるのと思います。

 

 

 それから、もう一つ伝えたいのは「可能性を追求」すること。

 勤務中「この人はこれ以上の機能回復は難しいからここまでかな」と限界を決めて介入していませんか?

 もちろん、病院勤務であれば時間的制約があるので、できることをまずは増やしていくということが当然必要になります。

 けれど、「これは無理だろう」とこちら側で諦めているところはありませんか?

 僕自身、限界を自分で作ってしまっていたなと思いました。

 今回の発表を聞いていて、「あ、限界ってないのかもな」って思いました。

 特に竹内さんの脳卒中リハの話や、J-Workoutの谷野さんの話を聞いた時。

 J-workout、良かったら調べてみてください♪

  いや、見てほしいのでリンク貼っときます↓

j-workout.com

 

 ですので、可能な限りこちらで限界を決めず、対象者の理想を一緒に追求していきましょう!

 大変かもしれませんが、喜びはより大きなものになると思います。

 

 それから、臨床業務以外でも「可能性は追求」していったほうが良いと思います。

 これは、山田さんのお話を聞いていて思いました。

 生きていると色々なことに気づくと思います。

 「こんなこといいな」、「できたらいいな」って(パクッてないです、オマージュです)

 

 それをもっと具体的に、掘り下げていくことが今後セラピスト業界でも必要になるんじゃないかなと思います。

 給料が低くなったりなんだりしている中で、企業する人や副業する人が増えています。

 資格一つじゃ生活していけなくなる時代がくるかもしれません。

 そこで、自分のやりたいこと、やってみたいことを追求して、仕事化するのでもよいのかなと思います。

 また、全てを仕事とする必要もないと思います。

 仕事は仕事、趣味は趣味として、個人が楽しめるのであれば、趣味の中で楽しめるものを探求・極め続けるのでもよいと思います。

 人生の豊かさは人それぞれですので。

 仕事が有意義だから趣味として続ける。

 仕事としてこれを極めたい。

 人それぞれです。

 

 そんな僕ですが、趣味としてnoteで言葉での表現活動をやってます。

 「やってみたいな~」っていう初心者感丸出しでやっているので非常につたないものですが、よかったら見てくださいorz

note.mu

 今のところ、一番見られている投稿です。

 

 

 

 勢いで書いたので見出しとかはつけていませんが、時間があったらそれぞれの発表を聞いた感想を書ければいいな~と思います。

 ではでは✋